◎ Diggin' in the Carts



Diggin' in the Cartsというレッドブル提供による海外発の
「ゲームミュージックを再評価しよう」という試みによる番組が無料で視聴可能です。

こんなくんだりサイトまで訪れる人にとっては「もう見てるよ!」って人も多いかもしれませんが
とにかく "ゲームミュージックに心ときめく人"、いやむしろ"ゲームミュージックを知ってる人"だけだとしても見て欲しい。
そんな素晴らしい意気込みを感じる作品だったので、居てもたっても居られず思わずブログに残そうと思いました。

前述の通り「ゲームミュージックの歴史の振り返りと、その先駆者達のインタビュー」がメインとなっております。
単音やジングルしか出せなかったビデオゲームの黎明期から、そこに「ループする音楽(最初はラリーX)」が生まれ、
遂に"音楽"として耳にすることになる「ゲームミュージック」の最初期についての振り返りからスタートします。

第1話のインタビューから、80年代前半にゲーセンでヒット作品を次々と生み出したナムコの音楽の殆どを担当した
アーケードゲームの音楽の母』と言っても過言ではない (元)ナムコの小沢純子さんと、
ファミコンサウンドを語る上では絶対に外すことのできない、いわゆる「任天堂サウンドの父」田中宏和さん
(バルーンファイトやメトロイド、ドクターマリオの作曲者)によるインタビュー。
これを第1話に持ってきてる時点で意気込みがよく分かります。ホントに。
しかも御本人によるインタビューというのも大変貴重です。

第2話では冒頭にコナミサウンドの素晴らしさを振り返る話が続き、おおよそファミコンとは思えないような音で
当時の子どもたちをビビらせた『ファミコン拡張音源(VRC6等)』によるネタを伝手にサンソフトサウンド
(こちらも後期は拡張音源が際立ってました)に触れ、影山雅司さんのインタビューへと続きます。

「ギミック!」はプレイしたことはなかったのですが、影山さんのインタビューは心に来るものがありました…
今みたいに「消費者の声」がほとんど届いてこない文化で、彼らは評価されていることも分からずに黙々と
「自分が良いと思うサウンド」を作り続けて行ってたんですよね… これぞホントに職人芸というか何というか。
「20年ごしに評価されたことを知って、また"音楽"というものに触れてみようと思った」という言葉は忘れられない言葉になりそうです。

今回居てもたっても居られなくてブログに書いたというのは冒頭でも既にわめいているとは思うのですが、
海外ではちょくちょくこのような「日本のビデオゲームを再評価する動き」というのを見かけるんですよね。
今回のような"音楽"にせよ、"映像美"にせよ、ゲームシステムの洗練さや当時の盛り上がり、ユーザーのやりこみの凄さ…などもしかり。
非常にありがたい話なのですが、同じ日本ではそういった動きはホントに少ないんです。
"レトロゲー"や"復刻"等といった形で再評価しようという動きはあるにはあるんですが、盛り上がることも少なく…非常にもどかしく感じます。
全てがそうというワケではないのですが、こういった『消費文化』に対して過去を振り返るという行為が日本人はあまり強くないんですよね…
「楽しんできた子供たち」がいい大人になって、社会を形成している今こそ振り返ってほしいと願っています。
(というか企業やメディアとか更に言えば国とかがもう少し大事にして欲しい文化じゃないかなーと思うんだけど…)

今回の「Diggin' in the Carts」で真っ先に感じたのは、
『"ゲームミュージック"というものがどう生まれてどのように進化してきたのか。この作品を通して今のうちに残せるモノにしたい』
そういった意気込みが凄く伝わってくる作品ではないかと。そんな風に感じています。
こういう企画に予算のGoサインを出したレッドブルはマジで偉い。 今度からMONSTERだけじゃなくてレッドブルも飲むよマジで。

現在はまだ2話なのですが、毎週1話ずつ更新されていくようでサイトを確認したところでは更なるゲーム音楽界の重鎮な方々も控えておられるようです。
また作品中に進行を担当されているローリング内沢さん(元ファミ通編集者)、ゲーム音源チップに関わるデータベースサイトの
"VORC"(このサイトにはよくお世話になってました)の管理者として有名なhally氏を充てているところにも
「今回の機会で余すところなくゲームミュージックたるものを残していこう」という意気込みが伝わる納得の行くキャストではないかと思います。

次回第3回は9/18とのことで、アーカイブとして以降も残されていくっぽいカンジですので、是非とも見て欲しいと思います。


CATEGORYバカニッキ



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